新たなエプランタ ~ 後編 ~
このたびの九州地方を中心とした豪雨により、被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧を、心よりお祈り申し上げます。
ようやく長かった梅雨が明け、いよいよ本格的な夏の到来です
今年は、雨が多かったことに加えて、新型ウイルス(COVID-19)対策による外出自粛期間が長く、いつもの年より体が暑さに慣れてないため、熱中症には十分に注意が必要だそうですが、いかがお過ごしでしょうか
東京都江東区にエプランタ(常緑キリンソウ)を設置しました
2019年7月に東京都練馬区に設置したエプランタの594㎡をさらに上回る823㎡の緑化面積で、今までの最大規模のエプランタとなります。
前回は常緑キリンソウのトレイを置くところまでお伝えしましたが、今回は後編になります
敷き詰められた常緑キリンソウ
駐輪場上屋にトレイを隙間なく敷き詰め、風で飛ばないように上にネットを被せました
アップの常緑キリンソウ
設置当初は隙間がありますが、今後生い茂っていきます
10年ほど前から、屋上緑化の切り札として「セダム」が採用され、維持管理が不要でランニングコストが低いというメリットから、瞬く間にブームとなりましたが、冬になると枯れてしまう、水分調整が難しい、繁茂率の調整が難しい等の欠点が多いことがわかってきました
常緑キリンソウはこのような問題をすべて解決することに成功し、病気や蒸れに強く、雑草に負けない常緑キリンソウが出来上がりました
設置完了
丁寧にパレットを敷き詰め、常緑キリンソウのエプランタが無事完成しました
弊社が今まで設置した中で最も広い面積のエプランタとなり、非常に迫力があります
都会のオアシスとして、とても美しく仕上がりました
今後常緑キリンソウが生い茂り、無機質な印象の駐輪場が緑にあふれ、癒しの空間になると思います
今後もエプランタについてアップしていきますので、どうぞご期待ください
① 冬でも緑が豊か
常緑キリン草は冬になっても枯れることはありません。見た目も良く、一年中青々とした緑を楽しむことができます
水が多い時には昼間に気孔を開き、逆の場合には閉じます。葉も大きいため、水分調整で蒸散による冷却効果が期待できます。
③ 薄層緑化で生育OK
常緑キリンソウは、土壌が3~5㎝程度の雑草が生えにくい場所で育成可能です
肥料は年に1回、水は自然の雨水のみで大丈夫です
樹木のような強健さを持っているため、様々な生育環境に適応できます
もっと深く常緑キリンソウを知ろう
キリンソウの名前の由来
キリンソウ(麒麟草)の名前の由来には2説があり、花の色から古代の中国に伝わる想像上の生き物で、牛の尾と馬の蹄を持ち、頭部には角がある「麒麟」を連想し、キリンソウ(麒麟草)が葉の形に似た雲がたなびくとした伝説に基づいたという説と、花序を上から見ると黄色の輪のように見えることから「黄輪」となったという説があります。
キリンソウの花言葉
「警戒」「警戒しながら」「要注意」の3つがあります。
薬用植物として
虫刺され、浅い切り傷には、生の葉を良く洗い、すり潰して、汁を患部に塗ります。
屋上緑化で使用するキリンソウが薬用植物としても活用できるとは意外な発見です